【はじめてのFP学習】インフレってなに?

かし先生

今回はインフレについて学んでいきます。

FP試験では直接出題されることはありませんが、お金の仕組みを理解するうえで、とても大切な知識です。

インフレを理解すると、キャッシュフロー表の変動率や住宅ローンの金利、資産運用の値動きなどを本質的に理解できるようになります。

それでは、一緒に見ていきましょう!

インフレってなに?

かし先生

きりちゃん、最近『前より値上がりしたな~』って感じるものある?

きりちゃん

ん~、食パンが前より高くなった気がする~。6枚切りから8枚切りにしようか検討中、、、

かし先生

なんか分かる気がする💦

家計のことを考えると、6枚切りから8枚切りに変えようかなって思う人も増えてると思うよ。

でね、その『どうしようかな』って悩む人が増えるくらい、物価が上がってきている状態をインフレって言うんだ。

ニュースでよく聞くインフレって、実はこういう身近なところでも起きているんだよ。

きりちゃん

ぐぬぬ、、、インフレ許せない!

ねえ、早く値下がりしないかな~。

年々いろんなものが高くなってて、やんなっちゃうよ~。

かし先生

その気持ち分かるよ💦

でも、あまり値下がりは期待しすぎない方がいいんだ。

日本含め多くの国では、物価がゆるやかに上がっていくように調整しているからね。

きりちゃん

へ?!

値上がりは悪、値下がりこそ正義だと思っていた私にとっては、ちょっと納得できないよ!

なんでわざわざインフレするようにしているのか、詳しく教えて~!

「物価が上がる=悪いこと」と思う人は少なくありません。実際、食パンやお米、日用品などが値上がりすると、家計への負担は大きくなります。

しかし、日本を含め世界の多くの国では、**物価が毎年少しずつ上がる「ゆるやかなインフレ」**を目指しています。

「値下がりした方がうれしいのに、なぜわざわざインフレを目指すの?」と思うかもしれません。実は、物価が少しずつ上がることで、お金や経済が動きやすくなり、企業の成長や賃金アップにつながりやすくなるからです。

もちろん、急激なインフレは生活への負担が大きくなるため望ましくありません。大切なのは、物価が安定しながらゆるやかに上昇することです。

それでは次に、世界がインフレを目指す理由を具体的に見ていきましょう。

多くの国はゆるやかなインフレを目指している

かし先生

じゃあ、なんで世界はゆるやかなインフレを目指しているのか見ていこう!

物価が少しずつ上がると、企業が商品を作ったりサービスを提供したりするためのコストも上がっていくんだ。

でも、販売価格がそのままだと利益は減ってっちゃうよね。
だから企業は、商品やサービスの価格を少しずつ上げていくんだ。

きりちゃん

なるほど!

販売価格が上がるってことは、売上も増えやすくなるってことだよね?

ってことは、企業は利益も増えやすくなるってこと?

かし先生

そうそう。

利益が増えると、従業員の給料を上げやすくなる会社も増えてくるんだ。

きりちゃん

給料が上がったら、お買い物もしやすくなるね!

かし先生

その通り!

買い物をする人が増えると、お店や企業の売上がさらに伸びて、経済全体が活発になっていくんだ。

だから多くの国では、ゆるやかなインフレを目指しているんだよ。

きりちゃん

なるほど~!

物価が上がることだけを見るんじゃなくて、その先にある『給料アップ』や『経済の活性化』まで考えているんだね!

値上げはやだな~って思ってたけど、給料も上がるなら話は別だね♪

企業は商品やサービスを販売して利益を得ています。しかし、物価が上がって材料費や人件費などのコストが増えても、販売価格を変えなければ利益は減ってしまいます。そのため、企業は少しずつ販売価格を引き上げ、利益を維持しようとします。

利益が増えると、設備投資や新しい事業への挑戦だけでなく、従業員の給料を上げやすくなります。給料が上がれば買い物をする人が増え、企業の売上もさらに伸びやすくなります。

このように、**「企業の利益アップ → 給料アップ → 消費の増加 → 経済の活性化」**という好循環が生まれるため、多くの国では急激ではなく、ゆるやかなインフレを目指しているのです。

デフレが続くと経済が停滞する

かし先生

逆に、ずっと値下がりが続く『デフレ』だとどうなると思う?

きりちゃん

え~?値下がりするなら嬉しいよ!

安く買えるなら、その方がいい気がするけど、、、

かし先生

たしかに、買う人からすると嬉しいよね。

でも、企業からすると販売価格が下がるから、売上や利益が減りやすくなっちゃうんだ。

きりちゃん

利益が減っちゃうってことは、、、もしかして給料も?

かし先生

その通り!

利益が減ると、給料を上げにくくなったり、場合によっては下がってしまうこともあるんだ。

きりちゃん

えぇ~💦

値下がりして喜んでたけど、給料まで減っちゃったら、結局お買い物できなくなっちゃうね、、、

かし先生

そうなんだ。

お金を使う人が減ると、お店や企業の売上もさらに減ってしまう。

だから多くの国では、経済を元気に保つために、ゆるやかなインフレを目指しているんだ。

きりちゃん

なるほど~!

値下がりだけ見たら嬉しいけど、その先まで考えるとデフレが続くのも良くないんだね!

物価が下がると、私たち消費者は「安く買えて嬉しい」と感じるかもしれません。しかし、企業にとっては商品やサービスの販売価格が下がるため、売上や利益が減りやすくなります。

利益が減ると、給料を上げることが難しくなり、場合によっては給料が下がることもあります。すると、今度は買い物をする人が減り、お店や企業の売上もさらに減ってしまいます。

このように、**「企業の利益ダウン → 給料ダウン → 消費の減少 → 経済の停滞」**という悪循環が起こりやすくなります。そのため、多くの国ではデフレが長く続くことを避け、経済を安定して成長させるために、ゆるやかなインフレを目指しているのです。

ハイパーインフレだと生活が大混乱する

かし先生

ここまで聞くと、『じゃあインフレは高ければ高いほどいいの?』って思うかもしれないね。

きりちゃん

うん!

給料も上がるし、経済も元気になるなら、どんどんインフレした方がいいんじゃないの?

かし先生

実は、そうとも言えないんだ。

短い期間で物価が急激に上がるハイパーインフレになると、生活が一気に苦しくなってしまうんだよ。

特に、戦争や大きな災害が起こると、原材料や商品が手に入りにくくなって企業の仕入れコストが一気に上がることがあるんだ。

きりちゃん

なるほど、、、商品を作りたくても、材料が届かなかったりするもんね💦

かし先生

そうなんだ。

さらに、『今のうちに買っておこう!』と買いだめする人が増えると、商品が不足して値段がさらに上がりやすくなるんだよ。

きりちゃん

なるほど💦

仕入れコストが上がることに加えて、買いだめする人が増えることでも、物価がどんどん上がっちゃうんだね、、、

かし先生

その通り。

食パン1斤が100万円なんてことが本当に起きる可能性もあるんだ。

もちろん普段はここまで極端になることはないけれど、ハイパーインフレになると、お金の価値が急激に下がってしまうんだよ。

だから大切なのは、急激なインフレではなく、ゆるやかなインフレなんだ。

きりちゃん

なるほど~!

だから世界は『ゆるやかなインフレ』を目指しているんだね!

ゆるやかなインフレは、企業の利益や給料の増加につながり、経済を活性化させる効果が期待できます。しかし、短期間で物価が急激に上がるハイパーインフレは別です。

戦争や大きな災害が起こると、原材料や商品が不足し、企業の仕入れコストが急激に上昇します。さらに、「今のうちに買っておこう」と買いだめする人が増えることで、商品不足が深刻になり、物価はさらに上がりやすくなります。

給料が上がるスピードよりも物価が上がるスピードの方が速くなると、同じお金では買えるものがどんどん減ってしまいます。また、企業も急激なコスト上昇に対応しきれず、赤字や倒産が増える可能性があります。

そのため、多くの国が目指しているのは、**急激なインフレではなく、生活や経済が安定しながら成長できる「ゆるやかなインフレ」**なのです。

金融政策と財政政策でゆるやかなインフレを目指す

かし先生

じゃあ最後に、日本はどうやって『ゆるやかなインフレ』を目指しているのか見ていこう!

きりちゃん

よろしくお願いしまーす。

ゆるやかなインフレが大事なのは分かったけど、誰がどうやって調整しているの?

かし先生

主に活躍するのが、日本銀行と政府なんだ。

日本銀行は金融政策、政府は財政政策を行って、物価や景気を調整しているんだよ。

きりちゃん

へぇ~!

日本銀行と政府って、それぞれ具体的に何をしているの?

かし先生

日本銀行は金融政策を行って、お金の流れを調整しながら物価や景気の安定を目指しているんだ。

一方で、政府は財政政策を行って、経済成長や雇用の安定を目指しているよ。

きりちゃん

なるほど~!

日本銀行と政府で役割を分担しながら、ゆるやかなインフレを目指しているんだね!

かし先生

その通り!

金融政策と財政政策は、どちらも経済を支えるために欠かせない大切な役割を担っているんだ。

詳しい内容は、これから金融資産運用の分野で学んでいくからね!

きりちゃん

わかりましたー!

たくさん勉強して、もっと経済のことが分かるように頑張るよ!

日本では、物価や景気を安定させるために、日本銀行政府がそれぞれ役割を分担しています。

日本銀行は金融政策によってお金の流れを調整し、物価や景気の安定を目指しています。一方、政府は財政政策によって経済成長や雇用の安定を支えています。

この2つの政策がうまく機能することで、デフレや急激なインフレを防ぎながら、ゆるやかなインフレを目指しているのです。

金融政策や財政政策はFP試験でも重要なテーマです。詳しい内容は、金融資産運用の分野で学んでいきましょう。

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