人生の3大資金③:老後資金(セカンドライフを楽しむために)

きりちゃん

老後資金は2,000万円必要ってよく言われるけど、
正直、今の生活でいっぱいいっぱいだし、そんなに貯められる気がしないよ~。

まどくん

悩んでも未来は分からないし、とにかく今のうちにしっかり稼いで貯金をコツコツ増やすしかないんじゃない?

きりちゃん

え~、そんな💦
老後資金って、どうやって計算すればいいの…?

FPかし

老後資金の計算って難しいのだよね…
実際は平均寿命より10年以上平気で長生きするかもしれないし、
想定よりも早く病気やケガで介護が必要になったりと、
老後って不確定要素が多すぎてどれくらい備えればいいか分からないんだ。
とはいっても、何も考えず稼いで貯金!じゃあまりにも無計画すぎるから、
老後への備え方や老後資金の管理方法について解説していくよ!
セカンドライフといっても人生まだまだこれから!楽しく豊かな老後生活を送れるように考えていこう!

老後の生活設計 “リタイアメントプラン” とは?

リタイアメントプランとは、簡単に言うと
「老後のための生活設計」のこと。

若いうちは、「老後」なんてずっと先の話に感じるけど、
いざリタイアの年齢が近づいてから慌てても、なかなか準備は間に合わないもの。

だから、できるだけ早いうちから、退職後の生活をどうするかイメージして、計画を立てておくことがとても大切です。

リタイア後は、基本的に「給与収入」がなくなる。
頼れるのは、年金や貯金、運用資産だけ。

でも実際には、

  • 思ったより年金が少なかった
  • 医療費や介護費がかさんだ
  • 長生きしすぎて資金が足りなくなった

――なんていう、想定外のことがたくさん起きる。

だからこそ、「いくら必要なのか」「どんなリスクがあるか」「どう備えるか」を具体的に考えておく必要があります。

きりちゃん

教育資金より、老後資金の方が準備するのって難しそうだね~。
教育資金は入学とか、子どもの自立(社会人)ってある程度予測できるけど、
老後って寿命も分からないし、介護が必要になる時期も読めないから、不透明すぎる…。

まどくん

しかも、老後はもう仕事を引退してるから“収入”も基本あてにできないしね。
年金や貯金みたいな限られたお金の中でやりくりしていかないといけない。
そう考えると、若い時の老後資金の備え方次第で、
セカンドライフの安心感は大きく変わってくるってことだね。

今は「人生100年時代」といわれるようになり、
100歳を超えて長生きすることは、もはや珍しいことではなくなりました。
それ自体はとても素晴らしいことであり、長く生きられるのは間違いなく幸せなことです。

しかし一方で、長生きはリスクにもなり得るということを忘れてはいけません。
たとえば、寿命を80歳と想定して貯金を取り崩していたら、思いのほか長生きしてしまい、
後半は年金だけでギリギリの生活を送らざるを得なくなる、、、そんな可能性も現実にあります。

さらに、年金の受給額は基本的に物価の上昇に追いつきません。
物価上昇のスピードの方が早ければ、年々生活が苦しくなっていくリスクも考えられます。
加えて、少子高齢化が進む中、社会保障の手厚さも今後は薄れていくと予想され、
医療や介護の自己負担額が増える未来も見据えておく必要があります。

だからこそ、老後資金の準備は「今」だけを見るのではなく、
未来のリスクも踏まえたバランス感覚を持って、
できるだけ若いうちから計画的に考えていくことがとても大切です。

長生きリスクに備える、生活資金をどう確保するか

きりちゃん

よし!今のうちに老後資金を準備するぞ!
といっても、できることってやっぱり貯金くらいかな?

FPかし

うん、まずは貯金だね。
でも、ある程度の生活防衛資金(急な出費に備えるお金)が確保できてるなら、
投資でお金を育てるのも有効な方法だよ。
特にインデックス投資なら、老後資金みたいな長期運用との相性が抜群!
もちろん絶対ではないけど、年利3~5%くらいのリターンは十分期待できるから、
うまく使えば、将来の安心感もグッと高まるよ!

老後の資金源と聞いて、まず思い浮かぶのは「退職金」や「公的年金」かもしれません。
しかし現代では、それだけに頼るのは心もとないのが現実です。
長生きリスクや社会保障の縮小、物価上昇などを考えると、
安心して老後を過ごすためには、よりしっかりとした準備が求められます。

そこで大切なのが、若いうちからの貯蓄と、資産運用による私的年金作りです。
私的年金は国も強く推奨しており、
たとえば新NISA、iDeCo、企業型DCなど、さまざまな制度が整備されています。

自分に合った方法を選び、
未来の安心のために新たな資金源を確保していきましょう。

お金を準備する手段👇

  • 貯蓄(預金)
     → 生活防衛資金・緊急時の安心材料
  • 新NISA(つみたて投資枠・成長投資枠)
     → 税制優遇を活かして資産形成
  • iDeCo(個人型確定拠出年金)
     → 節税+老後資金専用の長期積立
  • 企業型確定拠出年金(企業型DC)
     → 【会社員対象】会社が用意してくれる場合はしっかり活用!
  • 国民年金基金・付加年金
     → 【個人事業主・フリーランス対象】国民年金だけでは不安な人向けの、上乗せ年金制度
FPかし

これらの準備手段は今後の記事でどんどん投稿していくよ!

老後資金は3つに分けて考える!生活費・予備費・ゆとり費

きりちゃん

生活費より年金収入の方が多かったら、
老後って別に貯金してもしょうがないし、余った分は全部ゆとり費に回しちゃっていいよね!?

まどくん

いやいや、医療費とか介護費とか、もしもの時に備える予備費をちゃんと確保しておかないとダメだよ!
全部ゆとり費にしちゃったら、いざという時困るからね。

老後資金を考えるとき、ひとまとめに「〇〇万円必要」とだけイメージするのは少し危険です。
なぜなら、老後には日々の生活費だけでなく、もしもの支出や人生を楽しむためのお金も必要になるからです。

そこで大切なのが、老後資金を【生活費】【予備費】【ゆとり費】の3つに分けて考えることです。

生活費

これは、日常生活を維持するために必ず必要な支出です。
食費・光熱費・通信費・住居費など、毎月コンスタントに出ていくお金を指します。
ここをしっかり把握しておかないと、老後資金の土台がぐらぐらになってしまいます。

予備費

予備費は、「もしも」のためのお金です。
病気やケガによる医療費、介護費用、家の修繕費、家電の買い替え、さらには親族の冠婚葬祭など、
予測できないけれど確実にいつか起こる支出に備えておく必要があります。
これを用意しておかないと、いざというときに生活が一気に苦しくなるリスクが高まります。

ゆとり費

ゆとり費は、人生を楽しむためのお金です。
旅行、趣味、友人との食事、孫へのプレゼントなど、
豊かなセカンドライフを過ごすために使いたいお金です。
老後の時間をただ「生きるため」だけに使うのではなく、「楽しむため」にも使えるよう、意識して確保しておきたいですね。

きりちゃん

そっかー、考え方は現役時と同じだね。
老後もきちんと予備費を確保しておかないと…。

まとめ:年金だけに頼れない現実。老後資金は若いうちから準備を!

きりちゃん

街に行くと、ご高齢の清掃員や警備員の方をよく見かけるけど、、、
みんなすごく大変そう。
きっと、年金だけじゃ生活が成り立たなくて、仕方なく働いてる人が多いのかもしれないね。

まどくん

そうだね。高齢になると、若い人みたいに仕事を自由に選べるわけじゃないし、
本当はやりたくない仕事でも、生活のために必死で働いている人も多いと思う。
やっぱり老後資金は、若いうちからしっかり準備しておかないと、
ゆとりある老後なんてなかなか難しいよね。

FPかし

頭では分かってても、教育資金や住宅資金の負担、物価上昇に賃金の伸び悩み…
現実問題、なかなか老後資金にまでお金を回せない人も多いんだと思う。
だからこそ、転職や副業で収入アップを目指したり、
新NISAやiDeCoみたいな制度を上手に活用しながら、
計画的に老後資金を備えていくことがますます大事になってくるね。

きりちゃん

うん!今からコツコツ始めれば、未来の自分がきっと喜んでくれるよね!✨
よーし、できることから一歩ずつ頑張ってみる!

最後に:FPかしの独り言

今回は、人生の3大資金のひとつである老後資金について解説しました。

きりちゃんも話していましたが、最近は街中で、清掃員や警備員などの仕事に就いているご高齢の方を多く見かけるようになりました。
どの方も、元気がない様子で、どこか仕方なく働いているような雰囲気が伝わってきます。

今の時代、公的年金だけでは十分な生活が難しく、
本来ならセカンドライフこそ、人生を思う存分楽しむ時間であってほしいのに、
低賃金で長時間働かざるを得ない高齢者が増えているのが現実です。

とはいえ、今は国が新NISAやiDeCoといった制度を整えてくれており、
さらにSNSなどを通じて、若いうちから老後資金を意識して備えようとする動きも広がっています。
実際に、若者世代でも危機感を持ち、少しずつ行動を始めている人たちが増えてきました。

老後は「まだ先の未来」だと思いがちですが、
後回しにせず、今と未来のバランスを考えることが何より大切です。

転職や副業で収入を増やし、
そして得たお金を賢く貯金・運用して老後資金に備える、
そんな意識を持ちながら、日々の行動を積み重ねていきましょう!

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