FP試験でも必須!債券はなぜ価格が上がると金利が下がるの?



ねえねえ、今さらなんだけど、なんで債券って金利が上がると価格って下がるの?
金利が上がったらおトクになった感じがするのに、どうして価格まで下がっちゃうの?

おっ、いいところに気づいたね!ここって本当に多くの人が勘違いしやすいポイントなんだ。
結論から言うと、“金利が上がる”っていうのはその債券単体の話じゃなくて、市場全体の金利水準が上がったってこと。
だから、昔に発行された“金利が低い債券”は魅力が薄れちゃって、価格が下がるってわけだよ。

な、なんですとー!?
もしかして私、金利のことを根っこのところから勘違いしてたのかも…!

実はね、債券と金利と価格の関係って、ちゃんと理解してないまま“逆に動く”だけ覚えてる人、すごく多いんだよね。
(ちなみに先生も、試験のときはよく分かってなかったです…💦)
よし!じゃあ今回は《債券はなぜ価格が上がると金利が下がるのか》について解説していくよ!
目次
そもそも債券ってなに?仕組みと基本をやさしく解説!
「債券」と聞くと、なんだか難しそうな印象を受けるかもしれませんが、実はとてもシンプルな仕組みです。
一言でいえば、お金を貸して、そのお礼として利息をもらえる“借用証書”のようなものです。

借用証書…?

まあ要するに『お金借ります、ちゃんと利息つけて返します』って約束をカタチにしたものだね。
たとえば、企業や国が「お金を集めたい」と考えたときに発行するのが債券です。
投資家(=あなた)がその債券を買うことで、実質的には「企業や国にお金を貸している」ことになります。
そして、あらかじめ決められた利率(=クーポン)で利息をもらい、一定の期間が過ぎたら元本が返ってくるというのが、債券の基本的な流れです。
項目 | 内容 |
---|---|
額面(がくめん) | 満期に返ってくるお金。たとえば100万円など。 |
クーポン | 毎年支払われる利息。たとえば「年利2%」なら、毎年2万円の利息がもらえる。 |
満期 | 返済期限のこと。たとえば5年後など。満期になれば額面金額が戻ってくる。 |

クーポンっていうのが、いわゆる“金利”のことだね。
金利が上がるとき・下がるときってどんなとき?
金利を動かしているのは、日本の中央銀行「日本銀行(日銀)」です。
景気や物価の状況を見ながら、お金の流れを調整するために金利を上げたり下げたりします。
金利が上がるのはこんなとき👇
- 景気がよくなりすぎて、物価が上がってきたとき
- お金が出回りすぎて、インフレになりそうなとき
→ こういうときは、金利を上げてお金を借りにくくし、景気を落ち着かせようとします。

え〜、なんでお金を借りにくくするの?
せっかく景気がいい感じなんだから、もっともっと日本中にお金を増やそうよ〜!

まあ、気持ちはわかるよ。でもね、景気が盛り上がりすぎると、
“どうせ売れるでしょ”って物の値段がどんどん上がっちゃうことがあるんだ。
それが“過剰なインフレ”っていう問題で、生活が苦しくなる人も出てきちゃうんだよ。
だから日銀は、金利を上げてお金を借りにくくすることで、あえてブレーキをかけるんだ。」
金利が下がるのはこんなとき👇
- 景気が悪くて、お金の動きが鈍っているとき
- 物価が下がって、デフレ傾向のとき
→ こういうときは、金利を下げてお金を借りやすくし、経済を元気にしようとします。

そっか~いざ返済する時は元本とちょっとの利息で済むってことだね!

そうそう、金利が下がるとお金を借りやすくなるから、ローンの返済もラクになるんだよ!
なぜ債券の価格が上がると金利が下がるの?その理由とは
債券は「価格が上がると金利が下がる」「金利が上がると価格が下がる」という特徴があります。
ちょっと不思議な感じがしますが、仕組みを知れば納得できます。
“金利が上がる”というのは、その債券単体の話ではなく、
市場全体の金利水準が上がったということです。
すると、昔に発行された金利が低い債券は、
「今の債券より利息が少ない=魅力がない」と思われ、価格が下がるんです。

多くの利息がもらえる高金利の債券が“新商品”として発売されたら、
そりゃあ、前に売ってた低金利の債券は人気が落ちて、価格も下がっちゃうよね。
逆に、市場金利が下がると、昔の高金利の債券は「おトク!」と見なされて、価格が上がります。
つまり、
- 市場金利が上がる → 過去の債券の価格は下がる
- 市場金利が下がる → 過去の債券の価格は上がる
という関係があるってわけですね。
まとめ:理解すれば納得!価格と金利が逆に動く理由

あ〜スッキリした〜!金利とか言われるとつい難しく考えちゃうけど、
結局、前よりお金が増える新しい商品が出たら、前のが不人気になるのは仕方ないよね〜。

そうそう、金融って言葉だけで難しそうに感じるけど、
このへんは食材とか家電と同じだよね。新しくて条件のいいものは人気が出て、
古いものは価格が下がっていくっていう、すごく自然な流れなんだ。

ただ、債券が他の商品と違うのは、価格が下がっても満期まで持っていれば、
最初に決められてた額面でちゃんと返ってくるってこと。
だから、価格が下がったタイミングで買えれば、意外と利益が出ることもあるんだよ。
「金利が上がれば債券の価格は下がる」
「価格と金利は逆に動く」
たしかにこれを覚えていれば、試験では正解できます。
でも、それだけじゃ本当の意味で金融を理解したとは言えません。
たとえば、なぜ金利が上がるのか?
金利が上がっているとき、日本経済はどんな状態なのか?
逆に、金利が下がるときには何が起きているのか?
こうした背景や理由までしっかり押さえることで、
「価格と金利が逆に動く」仕組みも自然と納得できるようになります。
つまり、“覚える”ではなく“理解する”ことこそが、金融リテラシーの第一歩。
表面的な知識ではなく、仕組みの根っこからしっかり身につけていきましょう!

