FPで問われる株の注文ルール!なぜ成行注文は指値注文より優先されるの?

まどくん

株取引の注文方法は大きく分けて2つ。成行注文と指値注文だよ。
成行の方が優先的に売買が成立するから、試験でもひっかからないようにね。

きりちゃん

はーい!ってでもさ、なんで成行注文の方が優先されるの?
“なりゆき”って聞くとなんかふわっとしてて適当な感じがするし、、、
“さしね”の方がキッチリしてそうで、優先される雰囲気あると思ってた~!

かし先生

おお、そういうイメージしちゃうあたりが、きりちゃんらしいね~。
成行注文は『今すぐ売買したい』注文。
指値注文は『この価格なら売買したい』注文。
だから、成行の方が優先されるんだよ~!
てことで、今回は『なぜ成行注文は指値注文より優先されるのか?』について解説していくね!

きりちゃん

はーい!(あれっ、もしかしてさらっとバカにされた…?)

そもそも株式の売買はどう行われる?

株取引って「安く買って高く売る!」ってイメージはあっても、、、
そもそも売買ってどうやって成立してるの?って考えたことありますか?

株式はお店で品物を買うように「これください!」では成立しません。
証券取引所では、買いたい人と売りたい人が“注文”を出し合って、条件が一致したときに初めて売買が成立するんです

証券取引所をざっくり言えば、「オークション会場」みたいな場所。
ただし、値段をつり上げたり競り合ったりはしません。
売りたい人と買いたい人が、それぞれ希望する価格を出し合って、
条件がピッタリ合った瞬間に「はい、取引成立~!」と自動で決まる即決オークションのようなイメージです。

まどくん

たとえば売り手が10,000円で売りたいって指定していて、買い手が9,000円で買いたいって指定しても、
希望の価格が合ってないから、取引は成立しないよ。

かし先生

ちなみに、どちらかが成行注文なら、条件が合えば取引は成立するよ。
それじゃあ、次はそれぞれの注文方法について、もう少し詳しく見ていくよ!

指値注文とは?仕組みと特徴をやさしく解説!

株の売買で使われる注文方法のひとつが、指値注文(さしねちゅうもん)です。
これは、「この価格なら売りたい・買いたい」と価格を指定して出す注文のこと。

たとえば「この値段で買いたい!」と指値注文を出しても、
売り手がそれより高い価格を希望していれば、価格が一致しないため取引は成立しません。

きりちゃん

売り手も買い手も指値注文だと、なかなか取引が成立しにくそうだね~。

かし先生

そうだね、指値注文は、お互いの希望がピタッと合わなきゃダメ。
どっちも“この価格じゃなきゃイヤ!”って言ってる状態だから、成立しにくいってわけなんだよ。

指値注文のメリット👇

・あらかじめ決めた価格で売買できる
・相場に左右されず、自分のルールで取引できる

指値注文のデメリット👇

・希望価格に合う相手がいないと、いつまでも取引が成立しない
・タイミングを逃すこともある

まどくん

指値注文は自分の希望を優先する代わりに、成立のスピードは劣るのが特徴だね。

成行注文とは?仕組みと特徴をやさしく解説!

株の注文方法には、価格を指定しないタイプの注文もあります。
それが、成行注文(なりゆきちゅうもん)です。

成行注文は、「価格はいいから今すぐ買いたい(売りたい)!」というスピード重視の注文方法
相手がいれば、すぐに取引が成立するのが大きな特徴です。

きりちゃん

売り手も買い手も成行注文だったら、価格ってどう決まるの~?

かし先生

どちらも成行注文だった場合は、市場に出ている“最も有利な価格”で取引されることになるよ。
たとえば、買い手も売り手も『今すぐ取引したい!』という状態だから、
そのときに取引所に残っている指値注文などを参考にして、適切な価格で自動的にマッチングされるんだ。

成行注文のメリット👇

・とにかく早く売買を成立させたいときに便利
・指値注文と比べて優先されやすい

成行注文のデメリット👇

・どんな価格で取引されるかわからない(思っていたより高く買ってしまう/安く売ってしまうことも)
・相場が急変しているときは特に注意が必要

まどくん

指値注文は“この価格じゃないとイヤ!”っていう価格重視の注文で、
成行注文は“いくらでもいいから今すぐ取引したい!”っていうスピード重視の注文だよ。

指値注文より成行注文が先に成立するワケとは?

成行注文は「価格は気にしないから、今すぐ売買してほしい」というスピード重視の注文方法です。
一方、指値注文は「この価格で売買したい」という価格重視の注文方法。

取引所では、スムーズに売買が成立することを優先するため、
今すぐ売買できる成行注文が、条件付きの指値注文よりも先に処理されるようになっています。

つまり、

✅ 成行注文は「取引成立のしやすさ」が最優先。
✅ 指値注文は「価格条件に合わないと成立しない」=時間がかかる可能性あり。

この違いが、「成行注文が優先される」というルールにつながっているんです。

きりちゃん

そっか~。『この価格じゃないとダメ!』って言ってる人より、
『いくらでもいいから早く決めて~』って言ってる人のほうが、優先されるのは当然だよね。

かし先生

そうそう。取引所は“すぐに成立させられる注文”から順に処理していくから、
条件を出していない成行注文が優先されるのは、仕組みとしても合理的なんだよ!

まとめ:成行注文が優先されるのは、取引としてごく自然なこと

指値注文と成行注文の意味を正しく理解すれば、
成行注文が優先されるのは、ごく自然なことだとわかります。

「この価格じゃないとダメ!」と条件をつける指値注文よりも、
「いくらでもいいから早く決めて~!」という成行注文の方が、
すぐに売買が成立しやすいのは、株取引に限らず他の商品やサービスでも同じです。

この仕組みを知っておくことで、実際の株取引でも注文の使い分けがしやすくなります。
それぞれの特徴をしっかりと押さえて、状況に応じて使い分けられるようにしておきましょう!

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